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イタリアに留学していたクラリネット奏者+元イタリア・スローフード協会会員、奥田英之の乗り物と旅の話
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ヴェネツィアにトラムが戻ってきた! Torna il tram a Venezia!!
ヴェネツィア本島では無く、イタリア本土側にヴェネツィア・メストレ(Venezia Mestre)という街があります。
この街には、1885年から1954年までトラム(路面電車)が活躍していました。

イタリアでもトラムからバスへ移行するのかと思っていましたが、最近の流行のおかげでヨーロッパ各地でトラムが復活してきています。
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写真:採用されたTranslohr STE4

ヴェネツィア・メストレでは、車輪ではなくタイヤで走る新しいタイプのトラム(travia su gomma:トランヴィーア・ス・ゴンマ、trambus:トラムブスなどと呼ばれているようです)が採用されましました。
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写真:連結部にはヴェネツィアのシンボルが描かれている。タイヤを見ることが出来る。


道路には普通の線路ではなく1本のガイド(レール)が埋まっているだけです。
どちらかというとトロリーバスに近い路面電車、、、地面を走るモノレールという感じです。
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写真:中央のレールがガイドになり走行する。


ゴムタイヤ式のトラムは、フランスではすでにナンシー(Nancy)、クレルモン=フェラン(Clermont-Ferrand)、カーン(Caen)、マルティニーク(Martinique)、Douiなどのトラムで取り入れられているタイプで、イタリアでは2007年に開通したパドヴァについで2番目のゴムタイヤ式のトラムとなりました。

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写真:パドヴァの青いゴムタイヤ式のトラム

パドヴァとヴェネツィアの車両は、フランスのロール社の開発したトランスロール(Translohr)というシステムを採用しています。


ヴェネツィアの赤いボディーは、フランスのクレルモン=フェランですでに営業している車両と全く同じように見えます。。。

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写真:中央にしかレールが無いので不思議な感じがする。


現在はメストレだけで営業しているが、今後ヴェネツィア本島にある駐車場まで路線バスの変わりに営業するようです。

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写真:普通のトラムとさほど変わらないように見えるが・・・


しかし、なぜゴムタイヤ式のトラムが採用されたのでしょうか?

長所
・今回のゴムタイヤ式のトラムは、建物に囲まれいる街中を走っても騒音が少ない。
・普通のトラムに比べると、きついカーブでも曲がることが出来る。
・タイヤなので急停止、急発進、急勾配にも対応が出来る。
・バスに比べると編成が長いので大量輸送が出来る。
・蓄電機能が付いている架線の無い場所でも走ることが出来る。
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写真:架線の無い箇所を走行しているパドヴァのトラム


短所
・道路を走行する時に線路では無いので、トラムが走行している事を確認するのが難しい。
・トラムに比べると編成が短いので輸送量に限りがある。
・蓄電機能が付いているトロリーバスがあるので、線路をひかなくても良い。
・雪に弱い。
・独特の線路なので他の路線に売却するのが難しい。
・道路のくぼみが意外に大きく危ない。
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イメージ画像:独特のレールシステム


今後日本でも採用されるようですが、どうなるでしょうか?


トラム通信ニュースより

ヴェネート州の独特の発音(方言)が気になってしまいますが。。。

パドヴァのトラムの走行風景

トロリーバスに乗っている感じに似ています。
トラム走行時の揺れは、路面しだいみたいです。

架線の無い区間を急カーブで曲がるパドヴァのトラム



公式サイトへ
Tram di Mestreヴェネツィア・メストレのトラム
Tram di Padovaパドヴァのトラム

※すべての写真は、wikipediaに掲載している写真を使わせていただいています。
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by etr300 | 2010-02-20 15:56 | tram/トラム
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